注文住宅でのマイホーム。注意点と比較ポイントとは?

マイホームを注文住宅で建てることは、家づくりを検討している方にとっての大きな夢です。しかし、自分の希望を柔軟に取り入れられる注文住宅だからこその注意点、問題点などもあります。また、必ずしも建売住宅よりも優れているわけではありません。両者を比較したうえでどちらを選ぶか、注文住宅にするなら失敗しないためにどんなプランニングをすればいいのか、慎重な検討が求められます。

注文住宅でマイホームを建てる際の最大の注意点は、部屋の間取りです。デザイン性を重視しすぎた結果、暮らしにくい間取りになってしまう、あるいは開放的でスタイリッシュな空間を意識しすぎてプライバシーを確保できない、収納スペースが足りないといった問題を抱える例が非常に多く見られます。また、注文住宅で人気のある吹き抜けの空間は熱が逃げやすく、冬場に寒い、または光熱費がかかってしまうといった問題も起こりがちです。

将来的な環境の変化を考慮したうえでのプランニングも欠かせません。例えば、子供が小さい頃は家族全員で過ごせる団らんのスペースづくりが求められますが、ある程度大きくなればプライベートを尊重できる空間が必要になってきます。こうした環境の変化にも対応できるかどうかが重要です。目先の暮らしやすさや願望だけを取り入れるのではなく、先々も見据えた間取りの計画が求められます。家族全員の希望やプライバシーにも配慮した間取りが大切です。

間取りと並んで注意が必要なのが設備面です。設備面のポイントは主に二つあります。それは、将来性とランニングコストです。できるだけ費用を安く抑えようとキッチンや浴室などの設備をケチってしまった結果、数年後に不便な思いをすることになったというケースも見られます。この点でも子供の成長が重要な鍵を握ります。例えば、女の子の子供が大きくなれば、浴室や洗面所の使い勝手が家の暮らしやすさの重要なポイントになります。ここでも将来の環境の変化にも適応できる設備・機能が求められるのです。

一方で、あまりにも最先端の設備を導入してしまうと、ランニングコストがかかってしまうリスクが生じます。建てる費用は少なく抑えることができても、住み続けるうえでのランニングコストが高くなる可能性も考慮しなくてはなりません。結果的に、高い買い物になったと後悔することのないよう注意が必要です。

こうした点も考慮したうえで、まず建売住宅と比較する、そのうえでこれらの注意点をハウスメーカーを比較する際にも取り入れてみましょう。施主側の疑問・不安点に応えてくれるだけでなく、積極的に提案してくれるハウスメーカーのほうが、安心して注文住宅を依頼できるはずです。